地域の偉人、小山作之助たたえる 「夏は来ぬ」会場全体で大合唱 第19回卯の花音楽祭

アンコールを兼ねて会場全体で「夏は来ぬ」を大合唱

第19回卯の花音楽祭(同実行委員会主催)が17日、頸城区のユートピアくびき希望館で開かれた。会場全体で「夏は来ぬ」の歌声を響かせ、地域の偉人、小山作之助をたたえた。

大潟区出身で、「日本音楽教育の母」と称される小山作之助を顕彰することを目的とした音楽祭で、同区と頸城区の音楽7団体が出演。合唱や合奏などを発表した。

ゲストステージには上越SONGS倶楽部代表の川合徹人さんが出演。NHKのど自慢でチャンピオンとなった歌声を響かせた。

ステージの最後を飾った卯の花合唱団は、上越教育大名誉教授の後藤丹さんが編曲した大潟オリジナルの混声四部合唱曲「夏は来ぬ」を歌うため、毎年メンバーを募集する特設合唱団。今年は35人で構成し、心を込めた「夏は来ぬ」を披露した。

同合唱団のアンコールを兼ねて、観客を含めた会場全体で「夏は来ぬ」の大合唱でコンサートを締めくくった。これまでになかった試みで、同合唱団の指揮を務める金子央さんのワンポイントアドバイスに続いて、朗々と5番まで歌い上げた。

同合唱団のメンバーでもある実行委員長の平澤栄一さんは「大成功だと思う。(最後の合唱は)歌好きばかりなので最高」と語った。今回は密集防止のため観覧者は200人限定としたが、来年は20回の節目を迎える。「さらにグレードアップさせたい」と話した。

川合徹人さん(右)によるゲストステージ

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