台風15号の検証発表「温暖化による海面上昇、巴川の氾濫リスクは今後も続く」 静大教授(静岡県)

2022年9月の台風15号による大雨で、大きな浸水被害を出した静岡市清水区の巴川流域について、静岡大学防災総合センターは、被害地域の海面上昇などが今後も続くと、巴川の氾濫リスクは続くとの警鐘を鳴らしています。

2022年9月、台風15号の影響で清水区低地を流れる巴川が氾濫し、清水区では多くの家屋などに床上・床下浸水などの被害が出ました。

18日、静岡大学の北村晃寿教授は、清水区低地を流れる巴川について、1974年の七夕豪雨から2022年の台風15号までの約50年間の地盤や潮位を比較した調査結果を発表しました。北村教授によると、温暖化による海面上昇とフィリピン海プレートの沈み込みに伴う地盤沈下によって、清水港における平均の海面水位は約50年で34.1センチ上昇したとの調査結果を発表しました。これを踏まえ北村教授は、大雨が降った際に、清水区低地の氾濫リスクは今後も続くとの見解を示し、警鐘を鳴らしました。

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