三原市にある産業廃棄物の最終処分場で、水質検査で基準値の超過を指摘されながら、廃棄物の搬入や埋め立てが行われたとして、県は業者に対して「警告」をしました。
三原市本郷町にある産業廃棄物の最終処分場です。6月、処分場の水質検査で基準値を超過したとして、県は業者に対し、廃棄物の搬入や埋め立て処分を中止して、環境保全上の必要な措置を講じるよう指導しました。
しかし、そうした指導にもかかわらず、7月8日に廃棄物の搬入や埋め立てが行われたとして、県は19日付けで業者に対して警告をしました。
警告では、浸透水の水質が基準に適合していることを確認するまでの間は、搬入や埋め立て処分を行わないこと。また、住民への説明に努めることなどとしています。
県産業廃棄物対策課 河村敏成課長
「事業者により、速やかに改善措置が行われ、浸透水が基準以下となるよう引き続き、指導を徹底していく」
警告は、行政指導の中で最も厳しいということで、業者が従わない場合は改善命令といった行政処分が下されるということです。
処分場をめぐっては、広島地裁が7月4日、県の設置許可の取り消しを命じる判決を言い渡し、県が控訴しています。