C・ノーラン監督、米俳優組合スト続く中で新作映画プレミアに出席 舞台裏スタッフへの敬意で映画上映

クリストファー・ノーラン監督が、全米映画俳優組合(SAG-AFTA)のストライキが続く中、出演キャストなしで『オッペンハイマー』のプレミアに出席した。17日にマット・デイモン、エミリー・ブラント、フローレンス・ピュー、ロバート・ダウニー・Jrらはニューヨークで開催されたプレミアをボイコット。監督とエマ・トーマス夫妻は写真撮影に応じ、映画館の外で待っていたファンにサインをした。

ユニバーサル・ピクチャーズはイベントの前に、レッドカーペットは行わないものの、舞台裏のスタッフに敬意を表するために映画を上映すると説明していた。

ストライキのガイドラインでは、俳優はプロモーション出演のみならず、プレミア、授賞式、映画祭などのイベント参加が禁止されており、インタビューやポッドキャストにも参加しないことになっている。

労働組合と映画テレビプロデューサー連盟との交渉が決裂したため、13日にストライキ実施が発表された。このニュースを受けて、映画の出演者たちは英国プレミアの会場から立ち去った。ノーラン監督はその際、「残念ながら、彼らはSAGのストライキが間近に迫っていると思われるため、私のギルドのひとつである脚本家ギルドに加わり、労働組合員の公正な賃金を求める闘争に参加するのです。私たちは彼らをサポートしています」と俳優陣への支持を表明していた。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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