ゼロカーボン実現へ連携 宮崎市と出光グループ2社

ゼロカーボンシティ実現へ連携協定を結んだ宮崎市の清山知憲市長(左)、ソーラーフロンティアの渡辺宏社長、出光興産の八山光秀執行役員

 宮崎市とソーラーフロンティア(東京都)、同社の親会社の出光興産(同)は19日、市が掲げる「ゼロカーボンシティみやざき」の実現に向けた連携協定を締結した=写真。2050年の二酸化炭素(CO2)排出実質ゼロへ向け、両社の専門的な知見や技術を生かす。
 協定には公共施設の省エネルギー化や再生可能エネルギーの導入拡大、ゼロカーボンシティ実現のための地域課題解決などで協力することを盛り込んだ。市によるとCO2排出削減を目的とした民間との連携協定は初めて。
 出光グループは国富町のソーラーフロンティア国富事業所で太陽光発電システムの効率的な運用などについて実証実験を重ねており、これまでさいたま市などとも同様の協定を結んでいる。宮崎市では建設計画が進む、新庁舎の効果的なエネルギー利用などについてもノウハウを共有していくという。
 市役所であった締結式では、清山知憲市長とソーラーフロンティアの渡辺宏社長、出光興産の八山光秀執行役員が協定書を確認。清山市長は「CO2削減へ向けて、市だけで有効な手立てを打つことは難しい。両社の知見を生かし、実効性を持った具体的な施策につなげていきたい」と話した。

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