大阪・弁天町駅直結のホテル「アートホテル大阪ベイタワー」(大阪市港区)で、7月より夏の新作アフタヌーンティーが始まった。一見可愛らしい仕上がりなのだが・・・実はこのアフタヌーンティー、ちょっぴり「大阪らしさ」も入った愉快なメニューとなっているのだ。
「アートホテル大阪ベイタワー」(大阪市港区)で販売中のアフタヌーンティー「サラス・サマーコレクション」
■「美しすぎた」と反響、ブッフェと連動したヌン活
7月1日からスタートしたアフタヌーンティー「サラス・サマーコレクション」は、同ホテル51階のレストランで開催中の「海賊」がテーマのブッフェと連動した企画(写真は下記参照)。同ブッフェは2022年に登場したところ「美しすぎた」と反響を集めたもので、今年も再び開催されている。
海賊をモチーフにしたブッフェ、アフタヌーンティーではこれらの一部スイーツが並ぶ
「エメラルドゼリー」はアフタヌーンティーでも楽しめる
そのブッフェを「ヌン活」に昇華させたものが今回の「サラス・サマーコレクション」となっており、海賊ブッフェに並ぶスイーツのなかから選ばれた7種類のプティフールに加えて、5種類のセイヴォリー、プレートデザート、フリーフローのドリンクが含まれている。
■ スイーツに隠された「裏話」がオモロイ
そして、注目すべきはスイーツの「ネーミング」にあり、ブッフェでも人気だというホイップクリームとフルーツがトッピングされたドーナツ「エイヴリーの王冠」は、エイヴリーという強い海賊が存在したという伝説を背景にこのように名付けられたそう。
手前にあるのが「エイヴリーの王冠」、(左から時計回りに)「メレ アナナ」「エメラルドゼリー」「レッドジュエル 赤い宝石」
また、近年人気スイーツのひとつとして親しまれている「カヌレ」は「ポートロイヤル」と命名。ポートロイヤルとはかつて「もっとも豊かな町」と言われ、17世紀末に起きた大地震で海底に沈んでしまった場所のことを指す。
「カヌレ」は「ポートロイヤル」と名付けられた
そして、そこを「海賊が根城にしていたであろう」ということで、あえて「カヌレ」と呼ばずにこのような名を冠しているんだとか。ほかにも「レッドジュエル 赤い宝石」や「オーシャンマカロン」など個性派なネーミングがずらりと並ぶ。
ちなみに、それぞれのメニュー名に隠された海賊の伝説エピソードは、ホテルスタッフが知恵を絞って考えたそうで、尋ねると詳しく教えてもらえるんだとか。エンタメ性の詰まった、どこか大阪らしいアフタヌーンティーは友人同士ではもちろん、家族での夏休みのおでかけにも重宝されそうだ。
同ホテルの2階にある「SARAS CAFE & BRASSERIE」
マーケティングマネージャーの岸真喜子さんは、「さまざまな企画を重ねていく上でパティシエの技術も上がってきているように思います。おいしく食べていただけるよう味にもこだわりながらも、スイーツをカラフルに彩るために、常に改良をしているんです。足を運んでくださるお客さまには喜んでもらえたらうれしいです」と語る。
「サラス・サマーコレクション」は同ホテル2階の「サラス カフェ&ブラッスリー」で8月31日まで開催。昼3時以降スタートの120分制で、前日の朝11時までの予約が必要。価格は4500円。
取材・文・写真/其田雪花