国連総会議長、拒否権行使を批判 ロシア「中立性放棄」と反発

国連総会のコロシ議長

 【ニューヨーク共同】国連総会は19日、安全保障理事会でシリア北西部への越境支援に関する決議案に拒否権を行使したロシアに説明を求める会合を開催した。コロシ総会議長が「政治的利益のために人道援助を人質に取るべきではない」と批判すると、ロシアは「(議長の)中立性を放棄した」と反発した。

 ロシアは11日、シリア北西部の反体制派地域に隣国トルコから物資を運ぶ越境支援を延長する決議案に拒否権を行使して否決させた。

 コロシ氏は「人々の窮状を第一に考えるよう安保理の理事国に要請する」と述べた。

 ロシアのポリャンスキー国連次席大使はコロシ氏に「驚きと失望」を表明した。

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