8時間半運転見合わせの阪急京都線、19万人に影響 乗客450人は線路歩き避難

阪急電車

 19日午前10時20分ごろ、阪急京都線の高槻市駅で、回送電車のパンタグラフに破損が見つかり、復旧作業などのため京都線と千里線の全線が約8時間半にわたり運転を見合わせ、約19万人に影響が出た。

 阪急電鉄によると、同電車は直前に営業走行していて、総持寺-富田間で線路上にある電線の金具が何らかの原因で外れ、垂れ下がった金具にパンタグラフが接触し、破損したとみられる。別の電車1本にもパンタグラフの破損が見つかり、修理や車両の移動のため京都線、千里線の全線で午後6時45分まで運休が続いた。計693本が運休したり、遅れたりしたという。

 高槻市-上牧間では、電車2本が停車し、乗客約450人が線路上を最大1.2キロ歩いて高槻市駅まで避難した。帰宅ラッシュの午後6時40分ごろの阪急烏丸駅では、ホームが混雑したため改札口が封鎖され、サラリーマンや学生ら大勢が足止めされていた。

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