地区首位タイ浮上のオリオールズ トレード補強第1弾で藤浪を獲得

日本時間7月20日、オリオールズはアスレチックスに所属する藤浪晋太郎をトレードで獲得したことを発表。この日のドジャース戦を制して地区首位タイに浮上するなど今季躍進を遂げているオリオールズだが、その補強第1弾としてリリーバーの層をさらに厚くすることを選択したようだ。トレードの対価には26歳のマイナー左腕イーストン・ルーカスが指名されている。日本時間8月2日午前7時に設定されている今季のトレード・デッドラインに向けて、ここから各球団の動きが加速していきそうだ。

29歳の藤浪は今季アスレチックスに加入し念願のメジャー挑戦を果たしたものの、相次ぐ炎上で4登板、防御率14.40と苦しい試合が続き先発からリリーフに配置転換となると、さらにそこでも5月防御率10.50と苦しい登板が続いてしまう。しかし、6月に入り月間防御率3.97と徐々にメジャーの舞台に適応すると、課題の制球力も改善の一途を辿り、7月は7試合に登板して防御率2.25、四球0、奪三振10という安定した成績を残していた。

オリオールズは現在クローザーにフェリックス・バティスタ、セットアッパーにジェンニエル・カノーと今年のオールスター・ゲームにも選出された鉄壁のリリーフ2枚を擁しているが、この2人につなぐ投手は流動的な状況で、チーム防御率もメジャー16位と投手力全体は平均程度。今後先発投手の補強に向かう可能性もあるが、まずはリリーフの選択肢を増やすことで投手陣全体の負担軽減を図る狙いがありそうだ。2014年以来の地区優勝を狙うチームのためにも、藤浪には引き続き安定した活躍が期待される。

なお、対価としてアスレチックスが獲得した左腕ルーカスは、今季AA級11試合、AAA級10試合の計21試合に救援登板して30回2/3を投げ、与四球13、奪三振38、防御率2.93の好成績。AAA級では防御率4.61とやや苦戦しているものの、6フィート4インチ(約193センチ)の長身を武器に、AA級では防御率1.59と圧巻の投球を見せていた。近い段階での昇格が見込めそうな投手の放出であるだけに、オリオールズの本気度がうかがえる補強で、藤浪との契約が今季のみだったアスレチックス側としても上々の結果と言えそうだ。

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