栃木県の農産物輸出額10億円を目指す 県やJAなどが「輸出」の戦略会議

 輸出額が2年連続で過去最高を更新している栃木の農産物のさらなる販路拡大を目指そうと輸出戦略を考える会合が19日、宇都宮市内で開かれました。

 県産農産物の昨年度(2022年度)の輸出額は、2年連続で過去最高を更新し約5億6千万円になりました。県が示している計画では2025年度に輸出額10億円を目指しています。

 19日の会合には県内14の市と町の担当者のほか、JAやジェトロなどが出席し今後の取り組みなどについて話し合いました。

 会合では輸出の重点品目に定める牛肉、イチゴ、ナシなどの2025年度の輸出目標や取り組みの方向性などが県やJAの担当者から示されました。輸出額6割を占める牛肉はサーロインなどの高級部位以外の輸出にも力を入れるため、シンガポールやアメリカに加え新たな輸出先となる国を開拓し、5億円を目指します。

 また今後、生産の拡大が見込まれる「とちあいか」を含めたイチゴは、海外のバイヤーが求める品質について生産者と情報を共有し輸出額1億円を目指します。

 そのほか、ナシは5千万円、コメは2億円の目標を掲げ、県は今後も県産農産物のファン獲得や売り場の定着に向けて継続的なプロモーションを行い、オールとちぎ体制で輸出を促進します。

 19日は、そのほか海外のバイヤーや輸出事業者から県産農産物に対する評価やこれまでの輸出の取り組みについて情報交換しました。

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