中国・近畿・東海が梅雨明け いずれも平年より1日遅い

 

きょう20日午前10時半ごろの広島市内の様子。(撮影:乙藤亮平)

 きょう20日(木)午前、気象庁は中国、近畿、東海が梅雨明けしたとみられると発表した。いずれの地方も平年より1日遅く、昨年と比べて中国は6日、近畿と東海は3日早い梅雨明けとなった。

 今年は中国、近畿、東海で、平年より8日早い5月29日ごろに梅雨入りの発表があった。6月2日には、太平洋側で線状降水帯が相次いで発生し、東海を中心に記録的な大雨となった。このため、東海の梅雨期間降水量は平年より多く、500ミリを超えた地点が多くなった。中国地方も7月上旬など大雨となった時期があり、山陰を中心に降水量が多くなった。

きょう20日午前11時ごろの名古屋市内の様子。(撮影:上野高明)

 中国、近畿、東海は、向こう1週間は山沿いや内陸を中心に、にわか雨や雷雨があるものの、高気圧に覆われて晴れる日が多い見込み。厳しい暑さが続くため、今後も熱中症など健康管理に警戒が必要だ。

 なお、梅雨は季節現象であり、その入り明けは平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間がある。梅雨入り、梅雨明けともに速報値として一旦、発表されるが、春から夏にかけての実際の天候経過を考慮した検討を秋に行い、その結果を確定値としている。

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