きょう15日(土)から海の日のあさって17日(月・祝)にかけては、3連休という人も多いかもしれない。連休初日のきょう15日(土)からあす16日(日)にかけては、東北で雨や風が強まり大荒れの天気となる見通し。土砂災害などへ厳重に警戒し、暴風にも警戒が必要だ。
　また、あす16日(日)から連休最終日・あさって17日(月・祝)にかけては関東や東海を中心に気温が高く、名古屋39℃など40℃に迫る極めて危険な暑さが予想されている。熱中症に厳重な警戒が必要だ。

連休初日・きょう15日(土)　東北は土砂災害など厳重警戒

　3連休初日となるきょう15日(土)は、梅雨前線が北日本に停滞している。停滞する前線に向かっては、雨雲のもととなる暖かく湿った空気が次々と流れ込み、秋田県山本郡八峰町八森（やまもとぐん・はっぽうちょう・はちもり）では午前10時半までの24時間に200.5ミリの雨を観測。1976年からの統計開始以来、7月の24時間降水量として最も多く、すでに平年の7月1か月分以上の雨が降るなど記録的な大雨となっている。

　このあとも北日本では雨が続き、特に東北では非常に激しい雨や雷雨となってさらに雨量が増える見通し。あす16日(日)朝までに降る雨の量は、多い所で東北北部200ミリが予想されている。大雨による土砂災害、低い土地の浸水、川の増水・氾濫などに厳重な警戒が必要だ。
　また、次第に低気圧も近づくため、日本海側を中心に風が強まる見通し。最大瞬間風速は30メートルと風で転倒する人も出てくるようは暴風となるおそれがある。暴風に警戒し、高波にも注意が必要だ。

　そのほか西～東日本も前線に向かう湿った空気の影響ですっきりしない空模様となりそう。降水確率は30％前後とやや高い所が多く、にわか雨の可能性があるため折りたたみ傘があると安心だ。日差しは少なくても湿度が高く、最高気温は33℃前後と蒸し暑い所が多い予想。

連休2日目・あす16日(日)　関東中心に猛烈な暑さ予想

　東北ではあす16日(日)午前中にかけて雨足が強まり、大雨のピークとなりそうだ。午後には雨は弱まる見込みだが、雨が弱まったあとも崩れやすい所や川の近くには近づかない方がいいだろう。
　西日本から東日本は高気圧に覆われて朝からよく晴れる所が多い見込み。梅雨明けする所があるかもしれない。晴れて各地で厳しい暑さとなり、最高気温は東京都心36℃、前橋38℃など危険な暑さになりそうだ。なお、気温が高くなるため関東の内陸や山沿いを中心に夕立の可能性がある。

連休最終日・あさって17日(月)　名古屋39℃と40℃迫る暑さ

　3連休最終日となるあさって17日(月・祝)も、西日本から東日本は夏空が続く見込み。最高気温はさらに前日より高く、35℃以上の猛暑日が続出しそうだ。特に関東や東海で気温が高く、東京都心37℃、名古屋は39℃と40℃に迫る極めて危険な暑さになる見通し。熱中症に厳重な警戒が必要だ。
　連休中はできるだけ涼しい所で過ごし、のどが渇く前にこまめに水分補給を行い、激しい運動は控えるなどの熱中症対策を万全にして過ごしたい。

（気象予報士・鈴木悠）