いわゆる「袴田事件」の再審=裁判のやり直しをめぐり、7月19日に開かれた三者協議で、検察と弁護団の双方が提出する証拠が出そろい、裁判所は8月末までにそれぞれの意見を示すよう求めました。
弁護団によりますと、19日、裁判所、検察、弁護側の三者で行われた協議で、袴田さんの再審で扱いたいとする証拠が出そろったということです。
検察が提出する予定の証拠は240点で、そのうち13点は今回の再審で新たに提出される証拠です。
一方、弁護団は新たな証拠を提出をせず、検察の新たな証拠については裁判所に却下するよう求めていく方針です。
<袴田巖さんの姉 袴田ひで子さん>
「今までそんなことは、思わなかったですが、きょうは検事さんも一生懸命に話しましたし、これは進んでいるのかなと思っております。」
裁判所は双方が示した証拠に対して検察と弁護団が同意するかどうか、8月末までに意見を示すよう求めています。