災害時車両貸し出しで協定 JAFとカーシェアリング協会

協定を結んだJAFの坂口正芳会長(左)と日本カーシェアリング協会の吉沢武彦代表理事=20日午後、仙台市

 日本自動車連盟(JAF)は20日、国内各地で災害が起きた際、被災者に無償で車を貸し出す取り組みを続ける日本カーシェアリング協会(宮城県石巻市)と協定を結んだ。九州北部や秋田県などで発生した大雨被害も念頭に、協会が保有する車両のメンテナンスや広報活動を助ける。

 協会は東日本大震災を機に設立。全国から寄付された約400台を保有し被災者に貸し出しているが、大規模な災害時は不足することもあるという。JAFは会員に対し、メールなどで不要になった車の寄付を呼びかける。

 JAFの坂口正芳会長は「生活再建に車は欠かせない。被災者が一日も早く前を向けるよう、手を携えて取り組む」と話した。

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