♡の切り口 みんなで撮影会 傷んだサクラの枝で発見

サクラの木のハート形の切り口を指さす合澤さん=長崎市、日見公園

 「日見公園(長崎市宿町)でサクラの枝の切り口がハート形になっているのを見つけました」。長崎市田中町の主婦、合澤豊子さん(73)から、本紙情報窓口「ナガサキポスト」に一報が入った。現地に向かうと、枝を切られたサクラの木がいくつも。そのうちの1本、ハートマークの木に案内してもらった。
 同公園は長崎ペンギン水族館に近く、花見の名所としても住民に親しまれる憩いの場。老木が多く、7月初めにシロアリ被害で傷んだ枝が切り落とされたという。合澤さんが気付いたのは同5日。日課のラジオ体操を終え、仲間とウオーキングしている時だった。
 「見て! ハートじゃない?」。それぞれがスマートフォンを取り出し、撮影会のように大盛り上がり。「どこかに投稿しよう」とその場は勢いづいたが、数日たち仲間内は応募していないことが判明。「もう他の誰かが応募しているかも」と思いながら合澤さんが長崎新聞社に電話をした。
 天然物の吉祥文様の出現に、心が弾んだ合澤さん。「大好きな卓球を続けたいから、長く元気でいられますように」と願っている。

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