ガソリン価格高騰174円 政府補助縮小で13カ月ぶり高値

ガソリンスタンド

 ガソリン価格が高騰している。経済産業省が20日発表した18日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は174円ちょうどで、前週調査から70銭上昇。9週連続で値上がりし、昨年6月以来13カ月ぶりの高値となった。政府が価格抑制のための補助を段階的に縮小していることが主因で、今後も上昇傾向が続く見通し。自動車での遠出など夏の行楽に痛手となりそうだ。

 サウジアラビアなど主要産油国が追加減産により、原油相場の下支えに動いていることも影響した。ガソリンの価格上昇に歯止めがかからず、ロシアがウクライナに侵攻した昨年以降の最高値である175円20銭に迫る勢いとなっている。

 調査した石油情報センターの担当者は「原油相場の上昇や補助の縮小で来週も値上がりを見込んでいる」と述べた。

 都道府県別では41都道府県で値上がりし、5県で値下がり、1県は横ばいだった。最も高いのは長野県の183円60銭で、鹿児島県の181円70銭が続いた。岩手県が168円80銭で最も安かった。

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