カギはJ・フェリックスの去就。シメオネ、ターゲットを変更か

写真:A・マドリードのターゲットとなっているスピメンディ ©Getty Images

中盤の補強を目指しているアトレティコ・マドリード。ディエゴ・シメオネ監督はパリ・サンジェルマンに所属するイタリア代表MFマルコ・ヴェラッティに関心を示しているようだが、ここにきて他の選手にターゲットを切り替える可能性があるようだ。スペインのウェブメディア『ELGOLdigital.com』が伝えている。

アトレティコ・マドリードでは先日、シメオネ監督の構想外となっているポルトガル代表FWジョアン・フェリックスが「バルセロナでプレーするのが夢だ」と公言し、物議を醸した。

クラブ側はこの身勝手な言動に激怒したものの、チームにとどめるつもりはないため、今後バルセロナと交渉しなければならない可能性もある。

その影響により、中盤のターゲットをヴェラッティではなく、過去にバルセロナも獲得に関心を示していた選手に切り替えるつもりだと『ELGOLdigital.com』は報じている。

その選手とは、レアル・ソシエダに所属するスペイン代表MFマルティン・スビメンディだ。現在30歳のヴェラッティに対して24歳と若く、ラ・リーガでの豊富な経験も備えている。

本人はレアル・ソシエダ残留の意思を強調しているが、アトレティコ・マドリードは交渉の余地はあると見ているようだ。

PSGはヴェラッティの移籍金として5000万ユーロ(約78億1600万円)を要求している。一方、レアル・ソシエダはスビメンディの契約解除金を6000万ユーロ(約93億7920万円)に設定しているが、アトレティコ・マドリードは交渉次第でディスカウントできると踏んでいるようで、5000万ユーロ弱を提示する予定だという。31歳と峠を越えたヴェラッティと、24歳でラ・リーガでの経験も豊富なスビメンディ。ほぼ同じ金額でどちらがより高い費用対効果を得られるかは一目瞭然だ。

仮にスビメンディの獲得に成功した場合は、ジョアン・フェリックスをライバルチームに譲り渡す上に、競合する中盤の選手も奪われるという事態を避けることができる。

いずれにしても、ジョアン・フェリックスの去就がヴェラッティやスビメンディの動向にも影響を与えることになりそうだ。

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