バルセロナは7月17日、ドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンのプレゼンテーションを行ったが、現状で彼の選手登録に黄信号が灯っているようだ。スペイン『マルカ』紙電子版が報じている。
同メディアによると、バルセロナは現在、6000万ユーロ(約93億6270万円)の負債を抱えており、これが一掃できなければギュンドアンやアスレティック・ビルバオから加入したスペイン代表DFイニゴ・マルティネスの選手登録ができない状況だという。ギュンドアンのプレゼンテーションで背番号が発表されなかったのも、この件が影響していると見られている。
また、契約を更新したウルグアイ代表DFロナウド・アラウホやスペイン代表DFマルコス・アロンソ、元スペイン代表DFセルジ・ロベルトの選手登録も不可能になるようだ。
負債を抱えている理由は、昨夏に断行した映像コンテンツ制作会社『バルサ・スタジオ』の売却資金の支払いが滞っているため。この問題によって抱える負債を8月31日までに一掃させることができなければ、新規の選手登録は行えないという。
資金調達の方法としては選手の売却が考えられる。バルセロナはスペイン代表FWアンス・ファティやコートジボワール代表MFフランク・ケシエの放出を検討しているが、彼らを売却したとしても6000万ユーロの資金を調達するのは難しい模様。さらに何名かの選手を売却し、所属する選手の年俸も減額させるなどして6000万ユーロを工面しなければならない。
今夏、バルセロナはリオネル・メッシの獲得に乗り出していた。最終的にメッシは古巣への帰還を諦め、インテル・マイアミに新天地を求めたが、仮にバルセロナを移籍先に選んでいた場合、彼を選手登録できない事態に直面することになっていた。
バルセロナはギュンドアン、イニゴ・マルティネスという実力派の選手を迎え入れたが、シーズン開幕前にして早くも危機的状況に直面している。