広島・湯崎知事「楽しい夏休みのために対策を」 新型コロナの増加続く “8月下旬にピークの恐れ”

夏休みを前に新型コロナの感染者数の増加が続いているとして、広島県の 湯崎英彦 知事が感染対策を呼びかけました。

広島県 湯崎英彦 知事
「現時点では医療がひっ迫しているような状況ではないが、夏休みを楽しく過ごすためにも今、必要な対策をお願いしたいと思っている」

県の発表によりますと、今月10日から16日までの1週間に報告された新型コロナの患者は、1医療機関当たり11.12人で、8週連続の増加となりました。

湯崎知事は、現在の感染状況は、第8波の入口だった去年10月31日の週の水準に近いとして、推計で1日1700人程度の感染者が発生していると指摘しました。

また、今後も感染拡大が続けば、来月21日からの1週間か、来月28日からの1週間の間にピークを迎えるというシナリオを示し、「過去の感染拡大と同じか、それ以上に拡大する恐れがある」と説明しました。

湯崎英彦 知事
「『増えてたいへんだな』と思うと、みなさん、行動変容があって感染が収まっていくということがあるが、危機感がなかなか共有されないということで行動変容のタイミングが遅くなると、感染のピークがより高くなったりとか、あるいは拡大期間がより長くなるといったようなリスクがある」

そして、手洗いや換気、体調不良時には休養するなどの感染対策や、高齢者などへのワクチン接種をあらためて呼びかけました。

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