「この梅雨は雨が多かった」 中国地方「梅雨明け」発表 梅雨全体の雨量は 線状降水帯発生も相次ぐ

5月末に梅雨入りしてから2か月近く…。長かった雨のシーズンがようやく終わりました。きょう20日、広島地方気象台は、中国地方の「梅雨明け」を発表しました。2023年は「雨量の多い梅雨」となりました。

きのう19日の雨が止み、朝から青空が広がった広島県内。午前11時、広島地方気象台は、「中国地方が梅雨明けしたとみられる」と発表しました。去年より6日早く、平年より1日遅い “ほぼ平年並み” のタイミングとなりました。

街の人たち
「ことしはよく降りましたよね、雨が。梅雨明けを待っていたけど、明けたら明けたで、またむちゃくちゃ暑くなる…」
「九州とか山口とかすごい降ったし、日本全体いたるところで線状降水帯による大雨が降ったので、たいへんだったと思う、被害が…」

ことし2023年、中国地方が梅雨入りしたのは平年(6月11日ころ)より2週間近く早い5月29日。梅雨入り早々、台風2号の接近と梅雨前線のコラボで全国各地で大雨となり、線状降水帯の発生も相次ぎました。

さらに梅雨末期になると、梅雨前線が本州付近に停滞して活動が活発に。九州北部や北陸・東北地方の日本海側で記録的な大雨となったほか、中国地方でも山口県や山陰地方で線状降水帯が発生、大きな被害が出ました。

梅雨の期間に県内で降った合計雨量は、県西部や北部では平年の1.3倍前後となり、ことしは「よく雨が降った」梅雨となりました。

森元たか子 記者
「平和公園では、8月6日の式典の会場準備が進んでいます。作業員の方もこまめに水分補給しながら、暑さ対策に気をつけているということです」

アメリカ・フロリダからの観光客
「フロリダから来ました。フロリダも暑いけれど、広島も暑いね。暑さには慣れています」

来週の前半までは夏の高気圧の西日本付近への張り出しは弱いですが、後半になると徐々に勢力が強まるため、県内でも夏本番の暑さとなる見込みです。

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