G7広島サミットで首脳の原爆資料館見学 当初は1時間の予定だった

2023年5月に行われた「G7サミット」。原爆資料館への首脳の訪問が、40分で終わったことについて、広島県や広島市などは首脳らの滞在を1時間と計画していたことがわかりました。

2022年10月、県や市などで構成する「広島サミット県民会議事務局」が外務省に提示した案では、首脳らによる原爆資料館の滞在時間を約1時間と想定。

通常の順路に沿って東館から被爆遺品が並ぶ本館を見学し、被爆者との対話などを計画していました。

しかし実際には、資料館にすべての首脳が入ってから出てくるまでは、約40分で、関係者への取材で、10数点の展示物が東館に集められ、首脳らは本館には行かなかったということが明らかになっています。

計画案を基にした協議の報告書には、外務省側から「できるだけ実現したいが全体のスケジュールとの兼ね合いや各国との調整もある。」と発言があった記録も残っていました。

また、広島市によりますと、各国の首脳らが資料館で記帳した芳名録は、7月25日から、広島市中区の広島国際会議場で一般公開されるということです。

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