【高校野球神奈川大会】桐光学園が4強逃す 「5-0ぐらいの力負け」 東海大相模の先発子安を攻略できず

準決勝進出を逃した桐光学園ナイン

◆桐光学園1-4東海大相模

 3点を追う九回1死一、二塁。後続が相次いで倒れると、桐光学園の4番中村はグラウンドに突っ伏した。「もっと点を取れると思った。チャンスはあったのに仕留められなかった」

 東海大相模の先発子安を攻略できず、「5点を取れなかったのが全て」とは野呂雅之監督(62)。昨秋に完封された右腕に対してホームベース寄りに立ち、外角中心に狙い球を絞った。二回に主将磯貝が先制打を放つも、以降は球威に押され、外角低めのスライダーにも翻弄(ほんろう)された。磯貝は「打撃が淡泊になってしまった」と唇をかんだ。

 スタメンの1~6番までが下級生。3大会ぶりの4強入りを目指した大一番だったが、2年のリードオフマン矢竹は攻撃の差を痛感させられた。2死からでも出塁する東海に「得点につながらなくても、いい打者が回ってくる状況を前のイニングからつくってくる。5―0ぐらいの力負け」と認めざるを得なかった。

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