タクシン派主導で連立政権樹立へ タイ、保守派反発で難航も

 【バンコク共同】5月のタイ下院総選挙で第2党となったタクシン元首相派「タイ貢献党」は20日、連立を組む第1党で王室改革を掲げる「前進党」のピター党首の首相選出が実現しなかったことを受け、両党で対応を協議した。貢献党が新たな連立政権樹立を主導し、27日にも行われるやり直し首相指名選挙で候補を擁立する見込みだが、保守派の反発で選出が難航する可能性もある。

 首相指名は上下両院の合同投票で実施。軍が任命した上院議員や下院の保守派は、王室改革を掲げる連立には協力しないとしており、貢献党は首相選出のために現在の連立に見切りをつけることも検討している。

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