批判的なメディアのサイト遮断 カンボジア政府、下院選前に

 【プノンペン共同】カンボジア政府は23日の下院選を前に、フン・セン政権に批判的な複数のメディアのウェブサイトを国内で閲覧できなくするようインターネット接続業者に命じた。地元メディアが20日までに伝えた。政府関係者は20日、命令は12日付で、サイトは遮断済みだと明らかにした。選挙の公正さに対する批判が高まるのは必至だ。

 政権側は5月、昨年の地方評議会(議会)選で善戦した主要野党キャンドルライト党を下院選から排除。批判的な政治家やメディアへの圧力を強めている。

 閲覧制限の対象は地元メディア「カンボジア・デーリー」や米政府系「ラジオ自由アジア」(RFA)など。

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