ウクライナがクラスター弾使用 米国供与、南東部の前線

ウクライナ東部ハリコフ近郊の畑に残されたクラスター弾の形状をした残骸=22年5月(AP=共同)

 【キーウ共同】米紙ワシントン・ポストは20日、ロシアの侵攻を受けるウクライナ軍が、南東部の前線で米国供与のクラスター(集束)弾の使用を始めたと報じた。複数のウクライナ当局者の話としている。ロシア軍も対抗するとみられ、戦闘の激化は必至だ。

 親爆弾から数個~数百個の子爆弾をまき散らすクラスター弾は民間人を無差別に殺傷する危険がある。オスロ条約で生産や使用が禁止されているが、米ロやウクライナは加盟していない。

 英BBC放送は18日、ウクライナのシルスキー陸軍司令官が数日以内に使用する準備が整うと発言したと報じていた。

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