高速バス実証運行開始 水戸・筑西ー成田空港 茨城県内3社、観光促進へ

運行開始式でバスを背にテープカットをする関係者=潮来市延方

茨城県内の水戸や筑西と成田空港を結ぶ高速バスの実証運行が20日、始まった。県内の観光促進や成田空港へのアクセス向上を図るのが狙いで、関東鉄道(同県土浦市)、関鉄観光バス(同)、茨城交通(水戸市)の3社が共同で実施する。ルートや利用状況を検証し、定期運行も視野に入れる。

実証運行開始に当たり、停留所となる水郷潮来バスターミナル(同県潮来市延方)と道の駅常総(同県常総市むすびまち)の2カ所で記念式典が開かれた。

潮来の式典には関係者約30人が出席、茨城交通の任田正史社長ら8人がテープカットした。任田社長は「県の観光振興に少しでも貢献したい」とあいさつ。関東鉄道の白鳥賢自動車部長は「本格運行に結び付けられるよう努力する」と意気込みを語った。

常総でもテープカットがあり、関係者が成田空港に向かうバスを見送った。神達岳志常総市長は「成田空港からのインバウンドや千葉県の人が道の駅に訪れてくれることに期待したい」と話した。

運行路線は①県庁バスターミナル-大洗駅-鹿島神宮駅-水郷潮来バスターミナル-成田空港②下館駅南口-やすらぎの里しもつま-道の駅常総-成田空港。両路線とも1日2往復運行する。実証運行の期間は12月20日まで。

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