那須烏山、きょうから「山あげ祭」 前夜祭も豪華絢爛に

はりか山を背景に上演される奉納余興「将門」=20日午後8時25分、那須烏山市金井2丁目

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産の「烏山の山あげ行事」を行う「山あげ祭」が21~23日、栃木県那須烏山市の烏山地区中心市街地で開かれる。20日夜には前夜祭が行われ、「笠揃(かさぞろえ)」と呼ばれる最初の奉納余興が同市金井2丁目で披露され、路上に豪華絢爛(けんらん)な景色が広がった。

 竹の網代(あじろ)に烏山和紙を貼り、山水を描いた野外舞台の背景「はりか山」を若衆が立ち上げ、奥行き100メートルにも及ぶ舞台を設営。三味線や唄に合わせ、踊り子が「三番叟(さんばそう)」と今年の中心芸題「将門」を演じた。

 今年の当番町・金井町の筆頭世話人関澤智(せきざわさとし)さん(43)は「けがや事故がないよう注意しながら、次世代につないでいけるような山あげ祭にしたい」と話した。

はりか山を背景に上演される奉納余興「将門」=20日午後8時35分、那須烏山市金井2丁目
はりか山を背景に上演される奉納余興「将門」=20日午後8時25分、那須烏山市金井2丁目

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