伝統復活へ児童体験 30年ぶり、のじた踊り街流し 射水・新湊小、8月の本番に向け練習

街流しの動きを覚える児童=射水市新湊小

 射水市新湊地区で8月11日、約30年ぶりに「のじた踊り」の街流しが行われるのを前に、新湊小で20日、踊りの体験会が開催され、3~5年生の約110人が地域の伝統文化に親しんだ。

 のじた踊りは新湊地区を中心に普及し、1981年の新湊のじた保存会発足を機に毎年、納涼祭が繰り広げられていた。約30年前まで行われていた街流しは踊り手の高齢化などから近年、実施できずにいた。今年は地域住民が「のじたで地域を盛り上げる」をテーマに準備を進め、8月に実施することになった。

 新湊小では、ふるさと学習の一環で3年生がのじた踊りの輪踊りを体験していたが、今年は街流し用の踊りも学ぶことになった。

 体育館で行われた体験会では、のじた保存会のメンバーから漁師の姿がモチーフになった動きなどを細かく教わりながら、所作を体に染み込ませた。

 5年の門島涼君は「細かい動きなど難しかったが、楽しく覚えることができて良かった」と笑顔を見せ、加治一吹君は「本番には友達と一緒に参加したい」と意気込んだ。

 街流しは11日の午後4時に川の駅を出発し、クロスベイ新湊に到着する約1キロのルートで実施し、クロスベイ新湊では多文化交流がテーマとなったイベントが展開される。

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