施設周辺に捕獲おり クマ侵入受け、加賀市が21日設置

「月うさぎの里」の広場でウサギと触れ合う来店客=加賀市永井町

 加賀市永井町にあるウサギと触れ合える観光施設「月うさぎの里」にクマが侵入したことを受け、市は21日、猟友会と協力して捕獲用のおりを施設周辺に設置する。20日朝と夕方に現場周辺でパトロールを行ったが、クマは見つからなかった。市は付近住民に引き続き警戒を呼び掛ける。

 20日は加賀市内の小中学校で終業式があり、施設周辺の児童が通う錦城小(大聖寺八間道)では、車で子どもを送迎する保護者の姿が目立った。6年生の孫を迎えに来た西野正彦さん(80)は「クマが出たので迎えに来た。まだ見つかっていないので心配だ」と話した。

 錦城中では教職員が生徒に対し、注意して登下校するよう注意を促したほか、現場周辺を車で巡回した。

 月うさぎの里は20日、施設内で流している音楽の音量を上げ、クマが近寄らないよう対策した上で通常営業を再開した。県外からの団体客や親子連れが訪れ、土産物を購入したり、ウサギと触れ合ったりした。

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