福井県副知事に43歳の鷲頭美央氏を選任 県議会が同意、中村保博氏の再任も

鷲頭美央氏

 福井県議会は7月20日の本会議で、副知事に鷲頭美央総務部長(43)を選任することに同意した。就任は8月1日付で、福井県政で初めての女性副知事となる。中村保博副知事(66)の2期目の再任にも同意。櫻本宏副知事(64)は任期満了に伴い、今月31日で退任する。鷲頭、中村両氏の任期は8月から2027年7月末までの4年間。

 鷲頭氏は東京都出身。慶応大学経済学部を卒業後、03年に総務省に入り、自治税務局固定資産税課理事官、さいたま市財政局長などを務めた。22年4月に女性として初の福井県総務部長に就いた。

 副知事への女性登用は、杉本達治知事が4月の知事選で公約の目玉として掲げた。鷲頭氏は女性活躍や働き方改革、子育て支援といった杉本県政の重要施策を先頭に立って推進する役割を担う。

 県議会閉会後、鷲頭氏は記者団に「女性をはじめとして、すべての県民が輝ける社会づくりに向けて全力で頑張りたい」と抱負を語った。杉本知事は「(選任されて)うれしく思っている。福井県政に女性目線を反映させ、女性活躍社会をさらに前に進めていきたい」と述べた。

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