最後まで気が抜けない 比嘉一貴と金谷拓実はダボフィニッシュ

最終ホールのパー5で痛恨ダボ。比嘉一貴は2オーバーで終えた(撮影/村上航)

◇メジャー最終戦◇全英オープン 初日(20日)◇ロイヤルリバプール(イングランド)◇7383yd(パー71)

コースの新しい目玉になった17番(パー3)で、9Iで絶好機を作ってバーディ。比嘉一貴の頭に目標スコアがチラついた。「アンダーパーで回りたい」。イーブンで迎えた最終18番(パー5)、フェアウェイからグリーン周辺を狙った2打目は期待とは裏腹に左に曲がった。

直前に右のOBエリアに打ち込んだ同伴競技者のショットを見て、同じサイドを嫌がったのも事実。「体が反応してしまった」。深いラフからの3打目はポットバンカーにハマり、脱出に2打かかってダブルボギーになった。

最後の最後でポットバンカーの罠にはまった(撮影/村上航)

午後中心のプレーで4バーディを奪えたのは「きょう一日、アイアンショットのラインをうまく出せていた」ところが大きい。「17番も(右サイドのピンに対して)ちょっと右に出せて、バーディを獲れたのは自信にもなる。良い流れで最終ホールに行けたが…調子はそこまで悪くない。あしたも頑張りたい」と「73」を前向きにとらえた。

上がり2ホールで3つスコアを落とした(撮影/村上航)

同じ2オーバーの66位で初日を終えた金谷拓実はホールアウトするなり「気持ちを切り替えたい」と繰り返した。1アンダーで迎えた17番は第1打をグリーン左に外してボギー。さらに18番は比嘉とは違うガードバンカーから脱出に苦労した。4打目地点がバンカーのヘリに近く、バンカー内にドロップ(1罰打)して5オン2パットのダブルボギー。

同ホールは右サイドのOB杭が近く、ロングショットへの負荷が大きい。590yd設定だったこの日はパー5にもかかわらず、ダボ以上を叩いた選手が19人と18ホールで最も多かった。

2日目は最後まで伸ばして締めくくりたい(撮影/村上航)

「良いプレーをしていたんですけど、最後はちょっと崩れてしまった。しっかり気持ちを切り替えて、あしたに向けて頑張ります」と金谷。全英で初めての週末はまだ遠くない。(イングランド・ホイレイク/桂川洋一)

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