乳児死亡…生後3カ月、母が法廷で暴行認める 夫が育児せずストレス 弁護士「傷つけようとしていない」

さいたま地裁=さいたま市浦和区高砂

 2021年6月、埼玉県志木市内の自宅で生後3カ月の長女を暴行し死亡させたとして、傷害致死の罪に問われた無職の母親(38)の裁判員裁判の初公判が20日、さいたま地裁(金子大作裁判長)で開かれ、母親は「間違いありません」と起訴内容を認めた。

 冒頭陳述で検察側は、夫が育児に協力的でなかったことなどからストレスを募らせ暴行に及んだと指摘。

 弁護側は暴行の態様について「長女を両手に抱きかかえた状態でひざくらいの高さから布団に落とした」とし「傷つけようと思ってしたわけではない」と主張した。

 起訴状などによると、母親は21年6月22日、志木市内の自宅で長女=当時生後3カ月=に対して頭部に暴行を加え硬膜下血腫の傷害を負わせ、同月24日に死亡させたとしている。

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