2カ月ごとに季節感あふれるコーヒーを30年以上販売するみゆき通り商店街の「はまもとコーヒー」(兵庫県姫路市二階町)で、200回目の「季節のブレンド」が発売された。夏はあっさり、冬は濃厚。気候に合った味わいでファンを増やしてきた。新作「竹の花ブレンド」は8月末まで提供する。
四季のない熱帯で生まれたコーヒーで季節感を出そうと、1991年9月に初めて販売。「冬暁(ふゆあかつき)」や「秋興(しゅうきょう)」など、毎回、歳時記から商品名を付ける。
新作の名前は、120年に1度しか咲かないとされる「竹の花」を採用。花言葉の「節度」から想像を膨らませ、節目に改めて初心に返ろうとする自戒の意味や、新たな一歩を踏み出す決意を込めている。
豆はケニアをベースに、モカとキリマンジャロを配合。暑い時期でも飲みやすい、酸味の強いすっきりとした味わいとなっている。店で提供する際には季節ごとにカップを替える。今回は、薄い黄色が爽やかな有田焼を選んだ。
同店の浜本卓弥社長(62)は「30年以上続いて、今では季節限定のコーヒーばかり頼むお客さんもいる。香り高く上品な酸味を楽しんでほしい」とほほ笑む。
550円。1杯分のパック販売もある。はまもとコーヒーTEL079.282.2233 (森下陽介)