金メダリストは大人気! 「永瀬貴規杯柔道大会」 諫早市・長崎日大高で開催

五輪メダリストに見守られながら熱戦を繰り広げる小学生=諫早市、N・アリーナ

 長崎市出身で東京五輪柔道男子81キロ級金メダリストの永瀬貴規(旭化成)と触れ合える柔道大会が16日、永瀬の母校の長崎日大高で行われ、長崎県内外から集まった小学生ら約400人を喜ばせた。
 大会名は「第3回永瀬貴規杯柔道大会」。コロナ禍で各種スポーツ大会の中止が相次いでいた2020年12月に第1回、五輪を制した後の21年12月に第2回を開いた。今では多くの大会が再開されているが、一流選手と交流できる機会を引き続き提供したいと、長崎日大柔道部などを中心に現在も継続している。
 校内に今年完成したばかりの新体育館、N・アリーナが今回の会場。五輪王者のみがつけられる「ゴールドゼッケン」の柔道着が飾られた真新しい柔道場で、子どもたちが熱のこもった試合を繰り広げた。
 永瀬自らが各階級の決勝で審判を務め、敗れた選手を優しくなぐさめる場面も。入賞者一人一人にメダルをかけたり、サインや写真撮影に快く応じたりと大人気だった。
 来年7月開幕のパリ五輪を目指している永瀬。「子どもたちは勝って喜び、負けて悔しいと素直に思えることがまず素晴らしい。元気で真っすぐな姿にエネルギーをもらった。私もまた柔道に励もうと思う」とメダリスト自身も刺激を受けた様子だった。

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