夕やけマラソンは走る原動力 五島の古参ランナー・濱崎さん 4年ぶりの開催へ練習励む

4年ぶりの夕やけマラソンに向け練習に励む濱崎さん=五島市三井楽町

 8月26日に長崎県五島市で開く「第37回五島列島夕やけマラソン大会」(実行委主催)。4年ぶりの開催を前に、地元ランナーも練習に励んでいる。そのうちの一人、同市三井楽町の濱崎由美子さん(71)は出場30回以上の数少ない古参ランナー。「私にとって走る原動力の大会」と語る。
 大会は1987年にスタート。当時の参加者は100人に満たなかったが、3千人前後が参加する五島市の一大イベントに成長した。コースは鬼岳を一周するハーフと市街地を巡る5キロ。市民がボランティアで支え、選手との交流も大会の魅力だが、新型コロナ禍で2020年から中止していた。
 濱崎さんは40歳ごろ、体力不足を感じたのを機に走り始め、島内外の大会に出るようになった。49歳で初めてフルマラソンに挑み、完走。その後も米ハワイ・ホノルルマラソンを5回完走するなどした。自己ベストは4時間8分。ゆっくりでも走り通すのが目標だ。
 第3回大会から出場を続ける夕やけマラソン。ハーフの部で、古里五島を楽しみながら完走できるのが魅力という。今回の出場に当たっては年齢面や、運営するステンドグラス工房の製作が立て込むなどして練習できず、不安もあった。だが思い入れのある大会。ドラマロケで来島したランニング愛好家の俳優らから「一緒に夕やけ走りましょうね」と言われたのも背中を押した。
 「久しぶりだけど、今回もゴールを目指して走りきる」と濱崎さん。蒸し暑い中、地元三井楽町で黙々と練習を積み重ねる。
 申し込み方法などは大会ホームページで確認。参加料は24日の2次締め切りが6千円、当日までが8千円。問い合わせは大会実行委事務局(電0959.72.2963)。

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