サッカー選手というのはいわゆるアイドルであり、その容姿やファッション、ヘアスタイルも大きな影響力を持っている。例えばロベルト・バッジョといえばポニーテール以外のものはない。
そして、サッカーにおいて非常に見事なものの一つが、髪の毛が少ない選手があまりにも見事なプレーを見せ、誰よりもカッコよく輝くことだ。男であれば愛さずにはいられないアイドルだった。
『Planet Football』から「愛せずにはいられなかった薄毛のスター選手たち」をご紹介する。
トーマス・グラヴェセン
所属したクラブ:エヴァートン、レアル・マドリーなど
国籍:デンマーク
2000年代の初頭、エヴァートンには世界最高のスキンヘッドボランチコンビがいた。リー・カーズリーとトーマス・グラヴェセン。この2人が組んだパートナーシップは素晴らしいものだった。
カーズリーは守備で汚れ仕事をこなし、グラヴェセンはエネルギッシュに最終ラインから前線まで動き攻守に貢献した。そして2005年に彼はレアル・マドリーへと移籍することになる。
フランク・ルブーフ
所属したクラブ:ストラスブール、チェルシー、マルセイユなど
国籍:フランス
ルート・フリットが率いたチェルシーの中心的なセンターバックであり、そしてフランス代表でもローラン・ブランやマルセル・デサイーらとともにプレー。1998年ワールドカップの優勝に貢献した。
引退後は解説者の傍ら俳優としても活躍しており、その特徴的な容姿と端正なルックスも相まって映画やドラマ、リアリティTVなどに出演。「マスクド・シンガー」では孔雀に変装した。
ジャンルカ・ヴィアッリ
所属したクラブ:サンプドリア、ユヴェントス、チェルシーなど
国籍:イタリア
そしてルブーフと同じ時期にチェルシーでプレーし、選手兼監督も務めたジャンルカ・ヴィアッリ。彼も歴史上最も愛すべきスキンヘッドプレーヤーの1人である。
まだまだ外国人選手が少なかったプレミアリーグで、ロベルト・ディ・マッテオやジャンフランコ・ゾラらイタリア人のエッセンスを持ち込み、チェルシーを独特のチームに仕上げていた。
ボビー・チャールトン
所属したクラブ:マンチェスター・ユナイテッド
国籍:イングランド
アルフレド・ディ・ステファノとともに、サッカーの歴史を作った伝説的な選手の1人だ。この2人のスーパースターはそのヘアスタイルでも有名であった。
1966年にワールドカップを優勝したイングランド代表の中心であり、そしてマンチェスター・ユナイテッドで一筋にプレーした。その圧倒的なインテリジェンスとキャノン砲のようなシュートで多くのタイトルを導いた。薄くなり始めたときには刈り上げにチャレンジしていたこともあり、時代を先取りしていたともいえる。
ジネディーヌ・ジダン
所属したクラブ:ボルドー、ユヴェントス、レアル・マドリーなど
国籍:フランス
世界最高のボールタッチを持っていた選手は誰か。そう聞かれれば、サッカーファンの多くはジネディーヌ・ジダンの名前をあげるだろう。ボールがまるで羽毛のように見える柔らかなトラップ、そして滑るようなドリブルでの持ち込み。見ているだけでエンターテイメントであった。
そして2006年のワールドカップでは決勝戦でマルコ・マテラッツィにヘッドバッドを食らわせて退場に。キャリアの最後まで話題に事欠かないスーパースターであった。
エステバン・カンビアッソ
所属したクラブ:レアル・マドリー、インテルなど
国籍:アルゼンチン
2000年代に成功を収めたインテルの要となった左利きのプレーメーカー。レアル・マドリーでデビューした天才は、イタリア・セリエAに活躍の場を求め、レジェンド級の評価を受けるようになった。
ジョゼ・モウリーニョ監督の下では伝説の国内外三冠を達成し、イタリア最強の名をほしいままにした。もちろん2006年ワールドカップでのゴールや、2014-15シーズンにレスター・シティで残留を果たしたときのプレーも印象的だ。
ヤープ・スタム
所属したクラブ:PSV、アヤックス、マンチェスター・ユナイテッド、ラツィオ、ミランなど
国籍:オランダ
間違いなく90年代から2000年代にかけて世界最高のディフェンダーだったヤープ・スタム。センターバックのみならず右サイドバックとしてもプレーし、その圧倒的なパワーと知性で相手FWを恐れさせた。
190cmを超える巨体でありながらも足も速く、強烈な闘争心を持ち、そして激しいタックルをかます。見た目だけで容易に想像できるようなプレースタイルであった。
ファビアン・バルテズ
所属したクラブ:モナコ、マンチェスター・ユナイテッド、マルセイユなど
国籍:フランス
1998年ワールドカップやEURO2000を制覇したフランス代表のゴールキーパーであったファビアン・バルテズ。決して背丈は高くなかったものの、圧倒的な反射神経でシュートをことごとく弾き出し、動物的なジャンプで体の小ささを補った。
そのトレードマークはスキンヘッド、愛称は「ル・ディヴァン・ショーヴ」。神聖なるハゲ…というものだった。
アリエン・ロッベン
所属したクラブ:バイエルン、チェルシー、レアル・マドリーなど
国籍:オランダ
現代サッカーの中で最高のウインガーの1人だ。怪我に苦しめられるキャリアであったが、もしそれがなければどれだけの選手になっていただろうか。滑るようにカットインしてくるドリブル、そして煌めきを放つようなシュートは、分かっていても止められなかった。
チェルシーにいたときはまだ少し髪の毛があったが、レアル・マドリー時代に時の流れを受け入れ、そしてバイエルンでキャリアのピークを迎えた。
アンドレス・イニエスタ
所属したクラブ:バルセロナ、ヴィッセル神戸など
国籍:スペイン
若い頃からバルセロナの中心選手としてチャビ・エルナンデスとともに「ティキ・タカ」の根幹をなし、ウイングも中央もこなすなどパーフェクトなミッドフィルダーとして評価されたイニエスタ。
【関連記事】「実は仲が悪かった」サッカー選手の有名コンビ、10組
若い頃は髪の毛があったものの、彼が世界的なスターになるに従ってトレードマークのヘアスタイルが作り上げられていった。