ニーナ・シモン、1966年『ニューポート・ジャズ・フェスティバル』での完全未発表ライブ音源が本日リリース!

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今年、生誕90周年を迎えたニーナ・シモン。彼女が1966年のニューポート・ジャズ・フェスティバルにて行なったライブ音源が発掘され、アルバム『ユーヴ・ガット・トゥ・ラーン』として本日7月21日(金)にヴァーヴ・レコーズより全世界リリースされた。 『ユーヴ・ガット・トゥ・ラーン』はニーナ・シモンのファンにとって、とても大きな発見となった。 伝説的な6曲のセットリストには、彼女が初めて録音した「ミュージック・フォー・ラヴァーズ」と「ブルース・フォー・ママ」、そしてライブ音源としては唯一の音源となる、「ユーヴ・ガット・トゥ・ラーン」が収録。また、ニーナ・シモンの代表的なプロテスト・ソングである、「ミシシッピ・ガッダム」のスウィング・アレンジ・バージョンも収録されている。このアレンジは他で聴くことはできず、このアルバム唯一のものとなっている。 ニーナ・シモンは「ミシシッピ・ガッダム」の歌詞を変えて、前年に暴動が勃発したカリフォルニア州ワッツについての言及を盛り込んだ。彼女はその頃、サミー・デイヴィス・ジュニアやジェームス・ブラウンとともに、ミシシッピ州ジャクソンで行なわれた「Stars Salute the Mississippi March」のヘッドライナーを務めたばかりだった。

ライナーノーツは、ニーナ・シモンの生涯や功績について多く執筆してきた学者であり、作家のシャナ・L・レッドモンドが担当。ニーナ・シモンの音楽的背景、歴史、彼女のミュージシャンとしての意義等を詳細に綴っている。 また、本日、1960年代中期のフィリップス音源をソースに置く新編成ベスト盤である、『グレート・ウィメン・オブ・ソング:ニーナ・シモン』もリリース。 加えて、ニーナ・シモン生誕90周年記念コレクションとして、『ニーナシモン・イン・コンサート』、『ブロードウェイ・ブルース・バラッズ』、『アイ・プット・スペル・オン・ユー』、『パステル・ブルース』、『レット・イット・オール・アウト』、『ワイルド・イズ・ザ・ウィンド』、『ハイ・プリーステス・オブ・ソウル』、これら名盤7タイトルがUHQCDにてリリースされることとなった。 時代を超えて愛されているニーナ・シモン。彼女のライブの真髄が詰まったこのアルバムもまた、時を超え、愛され続けることだろう。

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