ロビーに動くティラノサウルス…「恐竜ホテル」福井県にリニューアルオープン 特別仕様「ザ・恐竜ルーム」用意

恐竜の壁画などが楽しめる「ザ・恐竜ルーム」の一つ。テントが備え付けられ、キャンプ場の雰囲気を味わえる部屋も=7月20日、福井県勝山市の勝山ニューホテル

 福井県勝山市片瀬町2丁目の勝山ニューホテルが7月22日、リニューアルオープンする。恐竜が生きた世界をイメージした「恐竜ルーム」を含め、客室を64室から103室に増やすなどした。関係者向けの内覧会が20日にあり、参加者は恐竜を前面に打ち出した改装に「大人でもワクワクする」「冒険心をくすぐる」と感心していた。

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 同ホテルは昨年3月まで市が所有し、同4月に全国でホテル事業を展開するリオ・ホテルズ(東京)に譲渡。同社は、県立恐竜博物館のお膝元の立地を生かし、「恐竜ホテル」をコンセプトに今夏までに客室増などに取り組む方針を示していた。

 遊休スペースとなっていた宴会場などを客室化。目玉の恐竜ルームは4室から9室に増やした。増えた5室のうち4室は特別仕様の「ザ・恐竜ルーム」として差別化。壁に恐竜のアートを施したほか、室内にテントを張るなど野生の雰囲気が感じられる仕掛けにした。

 また、ロビーの壁面には肉食恐竜のティラノサウルス、フクイラプトルの実寸大全身骨格化石のアートを施した。ティラノサウルスなど2体の動くロボットも配置した。

 リオ・ホテルズの臼杵(うすき)紗季社長は「勝山は恐竜はもちろん、自然も素晴らしい。ホテルという屋内にいながら自然と一体化できるような居心地を味わってもらえると思う」と話している。  

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