大阪・関西万博の準備「厳しい」 日建連会長、危機感あらわ

記者会見する日本建設業連合会の宮本洋一会長=21日午後、東京都千代田区

 日本建設業連合会(日建連)の宮本洋一会長(清水建設会長)は21日の定例会見で、2025年大阪・関西万博の準備が停滞し「(4月の開幕に間に合うか)厳しい状況だ」と危機感をあらわにした。23年末までの着工で予定通り開幕できるとした日本国際博覧会協会の認識に対しては「何が根拠なのか分からない」とも語った。

 万博は海外の国・地域によるパビリオン建設の手続きが進んでいない。宮本氏は資材の調達や発注など着工前に終える準備にも時間がかかると指摘し、「各国から精度の高い設計が一日も早く出されることを期待する」とした。

 22年秋以降、準備の遅れに対する懸念は繰り返し関係者に示していたという。

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