“10年に一度”の高温予想 7月末から8月上旬は連日「猛暑日」おそれ 「早期天候情報」で警戒呼びかけ 気象庁

気象庁は、全国の広い地域を対象に「高温に関する早期天候情報」を20日発表しました。7月27日頃から“かなりの高温”となる可能性があるとしています。

23日(日)は二十四節気の一つ、「大暑」で、一年で最も暑い時期とされますが、このタイミングで平年より気温がかなり高くなると予想されているため “猛烈な暑さ”となるおそれがあります。

この高温は、夏の高気圧の勢力が来週から非常に強まるためです。その要因の一つが “台風”です。21日午前、フィリピンの東海上で台風5号が発生しましたが、台風が発達して上昇流が強まると、高気圧で下降流が強まり、夏の太平洋高気圧の勢力が強められます。そして高気圧の空気もさらに暖まっていきます。

今回発表になった「早期天候情報」が出る条件は、その時期として“10年に一度”程度しか起きないような著しい高温や低温、降雪量となる可能性がいつもよりかなり高まっている場合です。事前に注意を呼びかけるために発表されます。

中国地方を対象に出た情報をみると、7月27日頃からは5日間の平均で平年差+1.8℃以上とされています。5日間の平均で1.8℃以上ですので、1日でみると2~3℃高くなるような日も出てきます。広島市中区では7月末~8月上旬の最高気温の平年値は33℃を超えるので、連日“猛暑日”が続く可能性があります。

部活や夏休みのレジャーなど屋外での活動が多くなる時期ですが、猛烈な暑さへの対策を確認しながらムリをせずにお過ごしください。

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