ロシアのEEZで操業再開へ イカ釣り船、2年ぶり

 「全国いか釣り漁業協会」に所属する漁船が8月からロシアの排他的経済水域(EEZ)で2年ぶりに操業する見通しとなったことが21日、協会への取材で分かった。ウクライナ侵攻の影響で昨年は断念したが、今年は操業許可が出たため。イカは全国的に不漁が続いており、関係者は漁獲量回復に期待している。

 協会によると、EEZでの漁はロシアに経費を支払って行う。昨年は支払先のロシアの銀行が金融制裁の対象だったため、送金ができなかった。今年は制裁の対象外となっている銀行を通じて送金でき、ロシアが許可した。

 8月4日以降、北海道、青森、岩手、石川の漁船計19隻が操業する予定だ。

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