人間ドック対象者301人の名前や住所がネットに漏えい 教職員ら加入の共済組合兵庫支部

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 公立学校の教職員や家族が加入する「公立学校共済組合兵庫支部」は21日、2020年度の人間ドック対象者301人分の名前や年齢、住所などの個人情報が約3年間、インターネット上で誰でも閲覧できる状態になっていたと発表した。情報漏えいによる被害は今のところ確認されていないとしている。

 同支部によると20年12月17日~23年7月14日の期間、ネットで対象者の名前を入れて検索すると、20年度に医療機関1カ所で人間ドック受診が決定した組合員ら301人の名前と年齢、性別、住所、組合員番号、所属、所属先電話番号の一覧が表示される状態になっていた。今月14日、対象者の一人から指摘があり発覚した。

 人間ドックシステムの保守を委託する「ファインシステム」(兵庫県加古川市)が、確認作業のためにシステムのプログラムデータをUSBメモリーに入れて同支部から持ち帰り、同社のサーバーにコピーしたが、データに個人情報が含まれているのを認識していなかったという。(大橋凜太郎)

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