飫肥杉材知って 林業振興対策協 日南市内学校に贈呈

東京五輪・パラリンピックで活用された飫肥杉材の贈呈式

 2021年の東京五輪・パラリンピックの選手村で飫肥杉材が使用されたことを後世に伝えようと、南那珂地域の林業関係団体などでつくる飫肥林業振興対策協議会(会長・高橋透日南市長)は今月、使われた飫肥杉材の端材を日南市内の小中学校や県立、私立学校に贈った。
 飫肥杉材は同市北郷町内で切り出され、選手村交流施設「ビレッジプラザ」で柱や梁(はり)として使用。同市に返却後は市役所新庁舎付属棟の建設で再利用した。
 端材には東京五輪・パラリンピックのエンブレムや「宮崎県日南市」などの印字も。縦10センチ、横20センチ、高さ10センチに切りそろえ、展示ケースに入れて贈呈。実際の選手村での写真なども贈られた。
 同市の北郷小中(若林史宏校長、225人)で10日、各校を代表して贈呈式があり、同協議会の福岡浩一副会長が児童生徒に飫肥杉材などを手渡した。生徒会長の中学3年松尾芽衣さん(14)は「日南市の自然に誇りを持てた。飫肥杉が全国に広がってほしい」と謝辞を述べた。

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