【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は21日、ロシアがウクライナ産穀物の輸出合意を離脱した影響を協議する公開会合を開催した。日米と欧州の理事国は離脱が世界的な食料危機につながる恐れを強調し、ロシアを非難した。ロシアは復帰の条件として欧米の制裁解除などの要求を繰り返した。
国連人道問題調整室のグリフィス室長は「ウクライナとロシアからの食料と肥料の輸出は世界の食料安全保障にとって非常に重要だ」と強調。「多くの人が亡くなるかもしれない」と訴えた。
ロシアのポリャンスキー国連次席大使は合意の一部であるロシア産穀物などの輸出正常化が実現していないと従来の主張を展開した。
