夏の風物詩で国内最大級の移動式の野外歌舞伎「山あげ祭」始まる 那須烏山市

 那須烏山市では460年以上もの歴史を持つ国内最大級の移動式の野外歌舞伎「山あげ祭」が21日始まりました。豪華絢爛な夏の風物詩に訪れた人たちが酔いしれました。

 奇想天外な移動式の舞台、最大で10mもの高さになる「山」を背景に行われる野外歌舞伎が見る者を魅了します。

 山あげ祭は460年以上の歴史を誇り五穀豊穣や天下泰平を願って行われる豪華絢爛な移動式の野外歌舞伎です。

 2016年に「山・鉾・屋台行事」のひとつとして「烏山の山あげ行事」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。

 コロナ禍の影響で2020年は戦後初めての中止に2021年は無観客で行われましたが、2022は3年ぶりに観客を入れて行われました。

 2023年の当番町は金井町です。例年通り桟敷席が用意されましたが2022年と同様に間隔を空けて設置するなど感染対策をとっていました。

 また、最終日の23日は舞台設営の様子を見学することができるほか舞台終了後には演者と記念撮影ができる桟敷席の特別席が設置される予定です。特別席の設置は午後1時からの公演のみで20席すべてが予約で埋まっているということです。

 新型コロナウイルスが5類に移行して初めての山あげ祭。初日の21日は「将門」などが上演され、県内外から訪れた多くの観客が写真を撮るなどして祭を楽しんでいました。

 山あげ祭は20日の前夜祭から23日まで、17の公演を予定していて、21日は午後4時半に全6町の屋台がJR烏山駅から山あげ会館までを練り歩くパレードが6年ぶりに行われます。

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