梅花藻めでて街歩き 長井の観光ガイド団体、来月20日までツアー

水中に咲き始めた梅花藻を観賞する参加者=長井市

 長井市の観光ボランティアガイド団体「ながい黒獅子の里案内人」(田中健三会長)は21日、市街地の水路に咲く梅花藻(ばいかも)を観賞する街歩きツアーを始めた。網の目のように張り巡らされた水路をたどり、最上川舟運で栄えた商都長井の魅力も発信する。

 同団体による梅花藻に特化した街歩きツアーは初めて。8月20日までの開花期限定で、同13日を除く金土日曜に開催する。午前の部(午前10時~11時半)は白つつじ公園駐車場発着、午後の部(午後1時半~3時)は道の駅「川のみなと長井」発着とする。コースは3キロ程度で、移り変わる開花場所に合わせて複数設定する。

 受け入れは1グループ10人以内の少人数に絞り、きめ細かく案内する。ツアーでは清流の象徴とされる梅花藻をはじめ、立体交差する水路や家々の間を縫うように流れる独特の景観、小魚が泳ぐ清らかさなど水のまち長井を紹介する。

 初日の午前の部は市内外から約10人が参加し、田中会長が案内した。降雨の影響で水流にやや濁りがあったが、咲き始めたばかりの小さな白い花々が緩やかな流れに揺れていた。田中会長は「梅花藻を通じて、長井の水に関するこだわりを知ってほしい。いかに水路を利用してきたか、その歴史も伝えたい」と話した。

 申し込み、問い合わせは市観光文化交流課0238(82)8017。

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