中野選手、走攻守で魅せてくれ プロ野球球宴きょう第1戦、阪神から3年連続出場

中野拓夢選手がオールスターで使用したグローブを手に笑顔を見せる矢萩美智社長=天童市・王将果樹園

 プロ野球マイナビオールスターゲーム2023は19日、名古屋市のバンテリンドームナゴヤで第1戦が行われる。阪神の中野拓夢選手(27)=日大山形高出=はファン投票でセ・リーグ二塁手部門1位となり、新人時代から3年連続で出場する。出身地・天童市には応援の懸垂幕が掲げられ、地元のファンや元チームメートは走攻守での活躍に期待した。

 天童市で王将果樹園を営む「やまがたさくらんぼファーム」の矢萩美智(よしとも)社長(47)は、「昨年のオールスターファン投票で二塁手部門1位だった牧秀悟選手(DeNA)を抑え、1位で選出されたのはすごい。華麗な守備を見せてほしい」と熱く語った。同園では今年6月から、過去2回の球宴で使用したグローブやスパイクなどを展示。矢萩社長が親交のある中野選手の父茂明さんから借り受けた。

 山形リトルシニア、日大山形高で一緒にプレーした創学館高野球部長の今貴良(こんたから)教諭(27)は、打撃に注目し、「3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場から、好調ぶりを維持している。オールスターで安打はないので、快音を聞かせてほしい」とエールを送った。

 天童市は、中野選手を応援する懸垂幕を市役所正面玄関に掲げている。縦5メートル、横80センチほど。「3年連続選出!」と赤い文字で記し、紅白を基調に、阪神のチームカラー黄色を加えた。21日まで掲げる。市の担当者は「二塁手転向後も、ファン投票1位で選出されたことを誇りに思う。地元の子どもたちが憧れるようなプレーを見せてほしい」と話した。

中野選手のオールスター3年連続選出をアピールする懸垂幕=天童市役所正面玄関

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