ブラジル、銃規制を強化 犯罪増、前政権の緩和策転換

 【サンパウロ共同】ブラジルのルラ大統領は21日、一般市民の銃保有の規制を強化する大統領令に署名した。ボルソナロ前大統領が2019年に銃保有を緩和し、入手が容易になったことで銃犯罪の増加が指摘されており、政策を転換した。ルラ氏は「市民の手に武器庫がある状態は容認できない」と演説した。

 地元メディアによると、大統領令により一般市民への9ミリ口径拳銃などの販売が禁止されるほか、これまで自衛のために特別な承認なしに入手できた銃を年間4丁から2丁に減らし、承認も必要になった。入手可能な弾薬数も大幅に減らした。

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