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7月21日付けで、スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは、8月5〜6日に静岡県の富士スピードウェイで開催される2023年第4戦『FUJI GT 450km RACE』の参加条件について発表した。GT500クラス、GT300クラスともに参加条件に大きな変更は見られないが、GT300クラスのFIA-GT3車両に新たな車両についての項目が増えている。
スーパーGTでは、各レース前に参加条件が提示され、各車両はこれに従った条件で参加しなければならない。共通規定で争われるGT500クラスでは大きな調整はないが、GT300クラスではGT300規定車両、GT300マザーシャシーにそれぞれ条件が示されるほか、GT3車両はSROモータースポーツ・グループとの協定により、SROが各コース特性に従い設定した性能調整が適応される。
シーズンも中盤戦を迎え、GT500、さらにGT300クラスのなかでもGTA-GT300車両に変更はないが、FIA-GT3車両については、新たな車種が追加されている。この参加条件には、今季のGT300クラスに出走している車種が記載されているが、新たに公認番号GT3-054が追加された。
このGT3-054は2022年5月に発表されたランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2で、GT300でランボルギーニを使っているJLOCがエボ2モデルを投入することになりそうだ。これまでのウラカンGT3 2019も項目に記載されていることから、JLOCの1台がエボに切り替わることになりそうだが、第3戦鈴鹿で大きなダメージを受けた87号車Bamboo Airways Lamborghini GT3、エースナンバーを背負う88号車JLOC Lamborghini GT3のどちらがエボになるかはエントリーリストを待たなければならないだろう。
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※太字:第3戦からの変更箇所
I.GT500クラス
GT500クラス参加車両については、SpR第23条サクセスウェイト制に従った燃料流量リストリクターを装着すること。燃料補給装置給油ホースリストリクター(内径 25.0mm)が引き続き適用される。取付位置等については、末項を参照のこと。
II.GT300クラス
GT300
競技車両 最低重量 エアリストリクター径 BoP 重量 車両重量 備考
スバルBRZ 1200kg None +65kg 1265kg 過給圧は別表参照
レクサスLC500h
1250kg
29.67mm×2
+70kg
(ハイブリッド重量含む)
1320kg
トヨタGRスープラ 1250kg 29.67mm×2 +40kg 1290kg
トヨタGR86 1250kg 29.67mm×2 +40kg 1290kg
*1 2023 年JAF 国内競技車両規則第3章第10条 10.3.2 に従った燃料補給装置給油リストリクター(内径φ33.0mm)が適用される。
*2 ハイブリッド車両についてはGTAが別途指定するデータを提出しなければならない。
*3 最低地上高はスキッドブロック厚10mm(±2mm)、基準面とスキッドブロックの間にスペーサー15mm を装着とする。
*4 燃料補給装置給油ホースリストリクター(内径φ27.5mm)が適用される。取付位置等については、末項を参照のこと。
GT300マザーシャシー
競技車両 最低重量 エアリス径:1個 エアリス径:2個 BoP 重量 車両重量 備考
トヨタ86 MC 1100kg 40.00mm x1 28.29mm x2 75kg 1175kg
*1 2023年JAF国内競技車両規則第3章第10条10.3.2 に従った燃料補給装置給油リストリクター(内径φ33.0mm)が適用される。
*2 最低地上高はスキッドブロック厚 10mm(±2mm)、基準面とスキッドブロックの間にスペーサー15mm を装着とする。
*3 燃料補給装置給油ホースリストリクター(内径φ27.5mm)が適用される。取付位置等については、末項を参照のこと。
*4 車両に搭載できる燃料の総容量は110L以下とする。
FIA-GT3
競技車両 公認番号 最低重量 BoP 車両重量 エアリス径 最低地上高 給油リス 備考
ホンダNSX GT3 2022
GT3-047
1260kg
60
1320
None
F:66mm
R:66mm
35mm
アウディR8 LMS 2022
GT3-038
1260kg
50
1310
2x 37mm
F:65.5mm
R:128mm
31mm
*4
BMW M4 GT3
GT3-053
1265kg
55
1320
None
F:82.5mm
R:81.5mm
32mm
ランボルギーニ・ウラカンGT3 2019
GT3-040
1230kg
90
1320
2x 40mm
F:70mm
R:128mm
30mm
*5
ランボルギーニ・ウラカンGT3 エボ2 GT3-054 1250kg 60 1310 1x 52mm F:70mmR:128mm 31mm *
レクサスRC F GT3
GT3-046
1300kg
15
1315
2x 38mm
F:90mm
R:280mm
33mm
メルセデスAMG GT3 2020
GT3-042
1285kg
50
1335
2x 36mm
F:81mm
R:87mm
33mm
Lambda Min 0.92
ニッサンGT-RニスモGT3
GT3-048
1285kg
40
1325
None
F:124mm
R:165mm
34mm
*1 FIA-GT3はFIAが指定するディメンションに従った形状を有するエアリストリクターを装着しなければならない。
*2 給油リストリクターの形状は、最少内径を除いて、2023年JAF国内競技車両規則第3章第10条 10.3.2 第3-2図「流量リストリクター」の形状を維持しなければならない。
*3 搭載する追加ウェイトは、2023 年国際モータースポーツ競技規則付則J項257A条第204項に従って搭載しなければならない。
*4 クロンテック88K SLを使用する場合の数値を上表は示す。その他のクロンテック製リグを使用する場合、29mmとする。
*5 クロンテック88K SLを使用する場合の数値を上表は示す。その他のクロンテック製リグを使用する場合、28mmとする。
* クロンテック88K SLを使用する場合の数値を上表は示す。その他のクロンテック製リグを使用する場合、29mmとする。
最大過給圧
スバルBRZ
ホンダ
NSX GT3
ニッサンGT-R
ニスモGT3
BMW M4 GT3
[rpm]”
過給圧レシオ
@Lambda
過給圧レシオ
@Lambda
過給圧レシオ
@Lambda
過給圧レシオ
@Lambda
4000
1.87 @0.88 1.92 @0.88 2.21 @1.10
4250
2.23 @1.10
4500
1.93 @0.88 1.90 @0.88 2.26 @1.10
4750 3.95 @0.92
2.33 @1.10
5000 3.88 @0.92 1.95 @0.88 1.85 @0.88 2.43 @1.10
5250 3.70 @0.92
2.53 @1.10
5500 3.56 @0.92 1.97 @0.88 1.81 @0.88 2.57 @1.10
5750 3.38 @0.92
2.62 @1.10
6000 3.16 @0.92 1.98 @0.88 1.78 @0.88 2.65 @1.10
6250 3.00 @0.92
2.68 @1.10
6500 2.81 @0.92 1.97 @0.88 1.75 @0.88 2.60 @1.10
6750 2.74 @0.92
2.52 @1.10
6900
1.71 @0.88
/ 7000
2.59 @0.92 1.94 @0.88 1.51 @0.88 2.38 @1.10
/ 7250
2.43 @0.92
2.23 @1.10
/ 7500
2.27 @0.92 1.91 @0.88
2.10 @1.10
8000
1.50 @0.88
8100
上記過給圧は過給圧レシオであり、GTAが公示する基準大気圧に上記レシオをかけて最大過給圧が決定される。チームは各イベントにおいてGTAが発表する現地大気圧に合わせて過給圧を調整しなければならない。
GTAロガーにおいて、アクセル開度>30%、エンジン回転数>3000rpm、進行方向加速度が増加もしくは保持の間の条件において、50ms 以上、規定過給上限値より+10mbarを記録した場合、審査委員会に報告される。
規定過給圧に対し、線形補間を適用する。
III.燃料補給装置給油ホースリストリクターの取付 以下略