書店がない自治体に光 西和賀・全国初「ふるさとブックオフ」

「ふるさとブックオフ」のオープンに向けて準備する西和賀町水泳協会のスタッフ=同町・湯本屋内温泉プール

 総合リユースチェーン大手ブックオフコーポレーション(相模原市、堀内康隆社長)と西和賀町は地域連携協定を締結し、8月2日、町内に書店をオープンさせる。同社の「ふるさとブックオフ」全国1号店として、湯本屋内温泉プール内に出店。町にとって十数年ぶりの書店復活となる。書店のない自治体が増え、読書環境の格差が深刻化する中、公共施設を活用した例として注目される。

 プールを指定管理する町水泳協会(高橋健郎(たてお)会長)が運営する。ブックオフの商品を委託販売する形を取り、ロビーにコミックや文庫など古書3千冊を用意。英語教育のニーズも踏まえて子ども向けの洋書も置く。価格帯は100~300円。旧貝沢小と旧沢内一小の本棚を活用した。

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